看護師は日進月歩の医療技術に遅れないよう、スキルアップの努力を常に心がけなければなりません。勤務の合間に研修や試験を受け、専門看護師や認定看護師などの資格を取得することもスキルアップにつながります。しかし、多忙な勤務では、なかなか資格を取る余裕もないでしょう。日本の看護師不足は深刻で、常に看護師を募集している医療機関も珍しくありません。資格取得を支援する目的で、研修参加のための休暇や費用を提供してくれる職場は少ないです。一方、海外の医療現場では、看護師の待遇改善が進んでいる国もあります。給与が日本の倍以上、毎年休暇を1ヶ月以上連続して取れる先進国も多いです。
また、看護師資格が細分化されており、上位の看護師資格があれば医師と同等の扱いを受ける国もあります。こうした看護師がゆとりを持って活躍できる国に行き、働くことも可能です。ただし、海外で看護師として働くには、国際看護師の資格が求められます。国際看護師の資格取得条件は、国によって異なるのが一般的です。看護問題を含む資格試験を課す国もあれば、日本の看護師資格があれば語学試験だけで資格取得できる国もあります。いずれにしても、語学力は必須でしょう。さらに、就労ビザの取得も欠かせません。海外生活に慣れるため、まずはボランティアとして海外で看護体験をする方法もあります。看護師が国際ボランティアに参加するには、青年海外協力隊や国境なき医師団に登録するのも選択肢の一つです。